今回ご紹介するのは、オンラインギャラリーSaatchi ArtのAR体験「View in a Room」です。
オンラインギャラリーのSaatchi Artは、モバイルベースのユーザー向けに拡張現実(AR)体験「View in a Room」の提供を開始したと発表しました。
この機能は、ユーザーは自分の居住空間内で100万点以上のアート作品の特徴を観察することができるというものです。この機能を使うことで、オンライン購入する前に、作品がどのように見えるか、周囲の環境に合っているかなどを判断することができます。
Saatchi Artによれば、モバイルユーザー数がデスクトップユーザーの総数を上回った2019年春以降、顧客行動に顕著な変化が見られたといいます。これを受け、2020年の第2四半期までに、Saatchi Artはモバイルトランザクションを毎年100%成長させました。
拡張現実をベースにした「View in a Room」機能は、購入者がタブレットやスマートフォンを使って、作品を選び、自分の壁の上で瞬時に鑑賞することができるようになりました。
Saatchi Artのジェネラル・マネージャーであるJeanne Anderson氏は、顧客調査によると、70%以上の美術品購入者が購入前に作品を見る機会がないことで購入を迷っていると指摘しています。彼女によると、潜在的な顧客がモバイルデバイスを使ってARでアートワークを観察することで、それが自分の家でどのように見えるかを正確に把握することができるといいます。こうして顧客は、より自信を持ってアートワークを購入することができるのだそうです。
Anderson氏によると、Saatchi Artは技術革新に力を入れているといいます。彼女によると、便利なモバイル・ウェブ・ツールを開発することは、同社が購入者を支援することの一つの例に過ぎないといいます。彼女によると、テクノロジーは顧客の発見と購入プロセスをより実りあるものにするということです。
この最新の機能により、Saatchi Artは、ほとんどの美術品購入者にブラウザのウィンドウを介してARベースの機能を提供できるようになりました。ユーザーはAR体験を得るためにアプリケーションをダウンロードして実行する必要はありません。この機能は、ARデザイン会社のRock Paper Realityによって開発され、8th Wall社のWebARプラットフォーム上で動作します。
Rock Paper Reality社のパトリック・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は、Saatchi Art社のこの開発は、オンラインアート業界にとって重要なマイルストーンになると述べました。同氏によると、拡張現実機能としての「View In A Room」は、これまでで最も広範囲なWebARの展開であり、この技術がどのようにオンラインで展開できるかを示すものでもあるといいます。これは、ユーザーがどこにいても100万点以上のアート作品を視覚化できるという初めての試みです。信頼性を高め、コンバージョンを高めるための画期的なソリューションとなるでしょう。
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参照元:New View in a Room AR Feature Launched by Saatchi Art Through WebAR Platform
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