今回ご紹介するのは、ライアーソン大学がNexTech AR Solutionsと提携し、開発した「RALE」と呼ばれる拡張現実学習プラットフォームです。
この秋、ライアソン大学は、NexTech AR SolutionsのInfernoARテクノロジーを搭載した、遠隔学習ソリューション、「Ryerson Augmented Learning Experience (RALE)」の提供を開始しました。5,000人以上の学生が秋学期と冬学期に、ARを利用した、化学、物理、生物の授業を受けることができるといいます。
RALEは、バーチャルラボ実験と評価を備えたオールインワンソリューションです。さらに、ライブ授業やオンデマンドビデオチュートリアルをサポートしています。
現在のパンデミックの状況を鑑みると、キャンパス内の研究室へ行くことは容易ではありません。RALEは、一日の好きな時間に学生にアクセス可能な仮想ラボを提供します。そのおかげで学生は自分のペースで学ぶことができます。
拡張現実ラボの体験は、インタラクティブで完全にスクリプト化されています。演習は、学習目標に向けたガイドが付いた魅力的なレッスンです。学生は、実験を行う前に事前評価とビデオチュートリアルを受けなければなりません。実験が終わったら、好きなモバイルデバイスを使って、PCの画面からQRコードをスキャンすると、ARを使った授業にアクセスできるようになります。
PR担当者のレベッカ・レヴェル氏は次のように述べています。「コースの目的に合わせて、ARスタジオと大学のスタッフがコンテンツやユーザビリティについて考えた結果、AR技術を選択しました」
「拡張現実は、学生にCSIのような調査を簡単に提供したり、研究室の機器のさまざまな部分を教えたりすることができます」
ARは、実際の研究室で実験を行う際の物理的・触覚的な体験を再現することはできません。しかし、ARは、そのアクセスのしやすさから、高等教育の現場では非常に貴重なツールです。
最近ではスマートフォンやタブレットを誰もが持っているため、多くの学生が教育資源にアクセスできるようになっています。また、いつでも好きな時にそれを利用することができ、リスクのない環境で実験を行うことができます。
このような仮想学習ソリューションは、世界的なパンデミックへの対応においても大いに効果的であると言えるでしょう。
・教育
参照元:Ryerson University Brings the Science Lab Home With Augmented Reality
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