今回ご紹介するのは、チェスター動物園が配信を開始したモバイルARゲーム「Wildeverse」です。
このゲームの中で、プレイヤーは、野生動物の科学者たちとともに、絶滅の危機に瀕した類人猿が生息する野生空間を守るために活動します。ゲームの中心となるのは、現在の荒野に生息する動物たちと、それを保護する人々です。拡張現実を使い、そのような空間を日常生活の中に実現させます。
このゲームを開発したケニアのゲーム会社Internet of Elephantsは、Goualougo Triangle Ape FoundationやZoo Atlanta、ボルネオ自然財団などの保護団体と提携しています。この「Wildeverse」というアプリは、App StoreとGoogle Playで無料でダウンロードすることができます。
このアプリはポケモンGOに近いものがあるものの、その違いは、出くわすキャラクターが本物の動物であることと、プレイヤーに環境保護のメッセージが伝わることだといいます。
チェスター動物園の保全教育責任者であるシャーロット・スミス氏は、動物園は自然環境保護のために創意工夫を凝らした方法を模索しているいいます。スミス氏は、モバイルプラットフォームゲームの普及に焦点を当て、環境に優しく、絶滅危惧種の保護を促進することを目的としていると述べました。
このアプリには、動物園の現場で協力している実在の保護専門家も登場します。アプリ内の保護メッセージやストーリーは、チェスター動物園で働く人々を含め、実際の保護活動家が直面していることそのものです。
スミス氏は、現在進行中のコロナウイルスの大流行に関連して、ほとんどの人が家の中に閉じこもることを余儀なくされている状況において、このアプリでなら外出しなくても、息をのむような野生動物の体験を楽しむことができる時間がもてると言います。
チェスター動物園と動物保護のパートナーは、プレイヤーが家の中で仮想ジャングルを観察することで、野生動物と人々の間に必要な繋がりを築くことができることを期待しています。
このように、遠い場所で起きている自然環境問題を身近に感じることができるARは、ゲームのみならず教育の分野においても大きな役割を担うかもしれません。
・動物園
・教育現場
・イベント
参照元:Chester Zoo has Launched a New Mobile AR Game To Transform Real-life Surroundings into a Jungle
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