前回の「Googleの新AR技術「ARCore」を使ってUnity-chan!を路上に呼び出す!」に引き続き、
今回は、暗い環境でGoogleの新AR技術「ARCore」を使うとどうなるか試してみました。
Google ARCore (Unity-chan! Demo) for GALAXY S8 夜にユニティちゃんを呼び出す
暗い環境でもARの機能は使えましたが、平面エリア(青色になっていく所)の構築スピードや構築範囲は、明るい環境よりも劣る印象を受けます。
遠ざかっていく際には、平面エリアの構築が追いついていないようです。
ただ、夜の街灯の明かり程度の光の強さならAR機能が使えるということは分かりましたし、
若干不安定にはなりますが、極端に位置がズレることはありませんでした。
AppleのAR技術「ARKit」には、周囲の環境に合わせてCGの明るさが変わる機能がありますが、今回の「ARCore」のデモでは同じような機能は確認できませんでした。
設定していなかっただけかもしれませんが。。。
しかし、平面エリアの構築スピードは圧倒的に「ARCore」の方が早いように感じます。
エリアを認知させるために必要な平面と端末との距離についても「ARCore」の方が遠くから認知してくれる印象です。
やはり「Tango」で培われたAR技術が惜しみなく使われているのでしょうか。
プレビュー版にしては、かなり安定しているように感じます。
GoogleのAR技術「Tango」の技術はどれだけ継承されているのでしょうか。
「Tango」の主な機能は、「モーショントラッキング」、「空間認識」、「領域学習」の3つですが、
3Dスキャンが出来るとまではいかなくとも、「モーショントラッキング」と「空間(平面)認識」は「ARCore」にも備わっています。
では、「領域学習」は、、、?
「Tango」では、赤外線センサーを利用して得られた空間のデータから、「領域学習」の機能を実装しています。
通常のカメラだけでこれが実現できるのか。。。
ということで次は、「どこまで遠ざかれるのか」と「一旦離れて戻ったらUnityちゃんはそこにいるのか」について試してみたいと思います。
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